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目次
HUBSAN H122D X4のモーターやプロペラなどの交換について。
僕は以前このブログでHUBSAN H122D X4 STORMをレポートしました。
あれから1年と7ヶ月…回数的には余り飛ばせませんでしたが、時間のある時には荒っぽく沢山飛ばしました。
このHUBSAN H122D X4 STORM(以下H122D X4)に限らず、ドローンは墜落すると何らかのダメージを受けます。
また、そのダメージは機体が大きく思い物程甚大になる傾向があります。
今回はH122D X4のプロペラやモーター、そして摩耗した数点の部品交換の方法をご紹介します。
レース用ドローンはダメージが大きいの?
レース用ドローンの入門機H122D X4はトイドローンであるHolyStoneのHS210やRyze teck Tello等に比べて重さがありますし、何よりも飛行速度が段違いなのです!
またプロペラの回転数も格段に速いので、墜落させた時のダメージはプロペラやモーターなど駆動部に集中します。
しかし機体のフレームなどはカーボンで出来ているのでとても丈夫ですし、基板もそのフレーム内に納められているので水没でもしない限りは安全です。
プロペラは機体の4隅に配置されているので落下すると一番先にぶつかります。
またモーターはプロペラが何かに接触・停止すると過負荷が生じて焼き付いたり、内部の磁石などが破損したりします。
H122D X4はモーターストールプロテクション機能がありますが、それでもダーメージはあります。
実は僕は何度かプロペラとモーターを交換しています。
このH122D X4はレース用ドローンの入門機ですので、部品の交換は簡単に…そして素早く行えます。
今回は以下の4つのパーツを交換します。
では実際に部品交換の作業を紹介します。
1つのモーターが全く回らない!?
では僕のH122D X4の症状を見てみましょう。
先ず下の動画を見て下さい、手前右のプロペラが全く回転しませんね。
これは完全にモーター内部が破損してる可能性があります。
次にプロペラ…見れば直ぐにボロボロだと気が付きます。
先端は割れて周囲は汚れや傷が痛々しいのです。
H122D X4のプロペラはネジ1本でモーターの軸に付いたアダプターに固定されます。
実はこのアダプターが外れやすいのです...機体を何回か落下させた後、ボロボロのプロペラにアダプターが付いた状態で抜け落ちた状況に何度か出くわしました。
以下にモーター軸から外れたアダプターの写真を掲載します。
軸を接着剤でモーター軸で接着してしまえば良いのですけど、このアダプターが外れる位の衝撃を受けたモーターは大抵あの世に行っていますから何れモーターの交換になってしまうのでした。
前方アームのモーターと脚、モーターカバーの交換。
では先ず前方のモーターから交換します。
プロペラを外す。
以下の写真を見ると、左右のプロペラを止めるネジの色が違いますよね?
機体から外した4枚のプロペラを並べてみましょう。
しかし見れば見るほどボロボロですね…。
プロペラのセンター付近にAとBの文字が刻印されています。
この刻印と色違いネジはプロペラの回転方向を間違えない様に分けられているのです。
この時プロペラを止めておくネジの色とネジの回転方向を必ず確認しておいて下さい。
ネジには逆ネジがあるのです。
モーターと脚を外す。
プロペラを外すとモーターが顔を出します。
モーターとケーブルは樹脂のカバーでガードされています。
カバーのネジを外して下さい。この2本のネジを外せばモーターに簡単にアクセスできます。
機体をひっくり返すとモーター収納部兼脚が見えますが…ここもボロボロ。
今回はこの部品も交換します。
それではモーターとケーブルをガードしている樹脂製のカバーを外しましょう。
先程2本のネジを外したフロント左のアーム部を下から見て下さい、2つの爪が見えますね?
(ドラーバーで指し示した部分)
ここを指で押し込むと樹脂製ガードは簡単に外れます。
するとモーターとケーブルが剥き出しになります。
次はケーブルを外します。
これも簡単、単にケーブルを引っ張ると簡単に外れるのです。
いよいよモーターを外します。
以下の動画を見て下さい、モーターの軸を引き上げるだけでモーターは簡単に外せるのです。
最後に脚を外します。
アームの上面から見ると3つの爪があります。これを指で外せば脚も簡単に外れるのです。
外したモーターカバーと脚を新品の部品と比べてみましょう、左が外した物、右は新品です。
モーターカバーの劣化は見られませんが、脚はボロボロになっています。
モーター部の組み上げ。
いよいよモーター部分を組み上げます。
手順は外した手順を逆にするだけ!簡単です。
先ず脚の装着です。
と言っても脚をアームの下部から押し込めば終わりです。
3つの爪は太さが違います。確認してから挿入してくださいね。
この時3つの脚の爪がしっかりと挿入されているのかを確認してください。
ここで新旧のモーターを比べてみます。
写真の左は新品、右は外したモーターです。
機体から外したモーターを確認してみると、モーターの周りに小さな塵状の物が見えますね。
これは多分モーター内部の磁石がバラバラに砕けた物だと思われます。
もう一つ、新品のモーターを交換する時の注意点です。
先ず袋に入った新品のモーターを見てください、ケーブルの色が「白と黒」「青と赤」の2種類が見えますね。
これは回転方向が違うモーターを区別する為にケーブルの色が変えられているのです。
ここでケーブル色が「白と黒」の新品のモーターを並べてみましょう。
あれれ?2つのケーブルの長さが違いますね?
実はH122D X4は前後のアームの長さが前後で違うのです。
前のアームの方が短いので、短いケーブルは前方のアームに使用してください。
僕が何度かモーターを交換した時に、ケーブルの長さが皆同じ場合や1本だけが短い場合もありました。
装着前の確認をお勧めします。
モーターの挿入とケーブルの接続。
モーターの挿入です。
脚にはモーターのケーブルを引き出す溝が切られていますので、そこからケーブルが出る様にモーターを挿入します。
そして本体のコネクタにケーブルを押し込めば完了です。
モーター&ケーブルカバーの装着
次にモーター&ケーブルカバーを装着します、と言っても樹脂製カバーを載せるだけです。
注意点は…モーターからの2本のケーブルを揃えてからカバーを掛ける事。
ケーブルはカバーにちゃんと収まります。
しかしカバーからケーブルがはみ出るとカバーでケーブルを挟んでしまい、断線などに繋がります。
以下の動画の様に、ドライバーの先端でケーブルに少しだけテンションを掛けて揃えてからカバーを被せてください。
後は2本のネジでカバーを止めるだけです。
しかし受け側の脚は柔らかい樹脂です、ネジを締め込み過ぎるとねじ山が潰れますので慎重にねじ込んでください。
後方アームのモーターと脚、モーターカバーの交換。
次は後方アームに取り掛かります。
作業方法は前方アームと全く同じ!
ただケーブルの色が違うのとモーター&ケーブルカバーとケーブルの長さが長いだけなのです。
残りの2つのアームも同じようにモーターと脚、ケーブル&モーターカバーを交換したら作業の終了です。
フロントフードの交換
今度はフロントフードを交換しましょう。
写真では綺麗に見えますが、所々が擦れたり削れたりしています。
フロントフードはカメラをガードする役割を担っています。
そしてこの黄色はH122D X4の最大の特徴ですね!
交換はとても簡単、左右のネジを外すとフードは簡単に外れます。
そして新しいフードをネジ止めすれば終わりです。
2つのフードを並べてみます。
左は外した物、右は新品のフードです。
左のフードはやはりボロボロになっていました。
これで全ての部品交換は終わりました。
綺麗になりましたね〜。
プロペラの取り付けとテスト飛行。
では新品のプロペラを取り付けましょう。
この時にプロペラに刻印された「A」と「B」をモーター&ケーブルカバーに刻印された「A」と「B」に合わせて取り付けてください。
プロペラを付け間違えると、かなり危険な事が起こる場合が有りますからね。
もちろんネジの色と回転方向も間違えない様に。
これで今回の部品交換は終了です。
機体が新品同様になると嬉しいですね〜。
最後に室内での動作テストです。
プロペラも新品でピカピカですし、モーターも綺麗に回転しています、
ゆっくりを上昇させましたのでご覧下さい。
H122D X4の部品交換を終えて。
今回はHUBSAN H122D X4 STORMのモーター交換及び各部の部品交換をレポートしました。
上でも書きましたが、レース用ドローンはレース中の故障や事故に直ぐ対応する為に部品交換がとても容易に作られています。
HUBSAN H122D X4 STORMも入門機とは言え立派なレース用ドローンです。
壊れた部品は自分で交換して、長く使っていきたいですね。
皆さんもご自分のドローンの部品交換やメンテナンスをしてみては如何ですか?
お気に入りのドローンへの愛着の深まりを感じられると思います。
それではまた。
☆ねわげ
今回紹介した商品へのリンクです。
こちらがHUBSAN H122D X4 STORMです。
コントローラーの設定は(モード1)と(モード2)が有りますが、僕は(モード2)をお勧めします。
確認出来次第ここに掲載致します。
HUBSAN H122D X4 STORMのヘッドセット無しのモデルです。
交換用のプロペラです。
交換用のモーターです。
交換用の脚です。
交換用の風防です。