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35mmフィルムを作ったLeica社のオールドカメラ、Leica IIIf

皆さんはLeica(ライカ)という言葉を一度は聞いたことがありますよね?

Leica社は35mmフィルムカメラの規格を作ったカメラ製造の老舗メーカーです。

聞いた話では「ライカ1台家1軒」と言われた時代も有ったのです。

今回はそのLeicaのレンジファインダーフィルムカメラである「Leica IIIf」を紹介しようと思います。

Leica IIIf +  Voigtlander Ultra Wide-Heliar 12mm f5.6 ASPHERICAL

 



Leica(ライカ)とは?

Leica(ライカ)とはドイツの光学機器メーカーであったエルンスト・ライツのブランドの元になった数社の社名の一部です。

会社設立から既に100年以上たった現在でも、精力的にデジタルカメラなどを製造販売してる超老舗のメーカーです。

 

そのライカが作り出すカメラは正に精密機器...とりわけ1954年に発売されたLeica M3に搭載されているレンジファインダー(光学視差式距離計)の測距システムは、現在でも再現出来ない程精密に作られているのです。

こちらはライカのインスタントカメラです!

 

LeicaのカメラとLeica IIIfの概要

Leica IIIシリーズ1933年に導入されました。日本ではバルナックライカ、またはスクリューマウントライカとも呼ばれています。

Leica IIIf + Ernst Leitz Summicron 50mm f2.0

 

このLeica IIIfの原型となるカメラは、ライカ社の精密機械エンジニアであったオスカー・バルナックによって1914年に制作されました。この最初のライカは(ウル・ライカ)と呼ばれています。またこのウルライカのシステムこそが35mmカメラの規格となったのです!

 

その後ライカ社はこのバルナックライカの改良を重ね、大幅にモデルチェンジをした傑作カメラである前出のLeica M3を作り出したのでした!

Leica M3 + DR Summicron 50mm f2.0

 

しかしそれと並行してLeica IIIシリーズも、何と1970年までLeica IIIgとして製造されていたと言うことです。息の長いカメラですよね。

今回紹介するLeica IIIf1950年に発売されました。僕のIIIfはシリアル番号から1951年に製造されたIIIfです。

Leica IIIf + Ernst Leitz Summicron 50mm f2.0

 



Leicaのレンジファインダーシステムとは?

現在のデジタルカメラは素晴らしいオートフォーカスシステムのお陰でピントを外すことはほぼ無いと思われます。

しかしフルマニュアルのオールドカメラは測距システムが開発されるまではピントは目測、シャッター速度も露出も全て自分で設定したのです。

蛇腹式の大判カメラなどに使われているレンズは超広角で絞りは最小に絞って撮ることが殆どだったので、あまりピントを考えずに撮影していました。

しかしf値が小さいレンズが発明されると(ピント合わせ)が必要になってきます。

そこで測距システムが搭載されていなかった古いカメラは被写体までの距離を実際に測ったり、目測で判断してピントを決めていたのでした。

そこでライカが搭載したのがレンジファインダーシステムです!

 

レンジファインダーとはファインダーの中央部に明るい部分が有り、ここでピントを確認しながら合わせていく「二重像合致式」と言われるシステムです。

iPhoneで小さな穴から撮影したのでちょっと分かり難いのですが、人形の左側に色が薄いもう1体の人形が見えますね?この2つの人形がピッタリと重なった時にピントが合うのです!

 

このレンジファインダーシステムは旧日本軍の戦艦大和や武蔵などの測距システムにも使われていました。(製作したのは日本光学工業株式会社、現在のニコンです!)

 



Leica M3のレンジファインダーシステム

では実際のカメラでレンジファインダーシステムを見ていきましょう!

以下の動画を見てください。

これは僕が所有しているLeica M3です。製造年は1957年で、Leica IIIfよりも6年あとの製造になります。

このシステムはLeica IIIfよりも新しいレンジファインダーシステムで、画角ウィンドウの中にピント領域が表示されるのです。

最初に車のアルミホイールにピントが合っていますね。ホイールの中心部分には半透明で色が茶色くなっている小さな長方形が見えると思います、ここがピント合わせに使われます。

(この動画はiPhoneのカメラをLeica 3Mのファインダーに押しつけて撮影しました。)

動画ではその長方形部分が左右に動くのが見えると思います。その動いている部分をよく見ると同じ像がズレて見えているのです。

 

 

この長方形部分はレンズのピントリングを動かすと左右に動きます。

そしてその2つの画像がピッタリと重なった時がピントが合った瞬間なのです。

このシステムだと画角を確認しながらピント合わせが出来るのです。これは今のカメラと同じですよね!

 

ピントを外さない、Leica IIIfのレンジファインダーシステム!

タイトルにも書きましたが、今回紹介するLeica IIIfと言う古いカメラは何しろピントを外さないカメラです。

先程動画を貼った後発のLeica M3のレンジファインダーシステムは画角のフレームの中にピントシステムが存在し「被写体に貼りつくような」と称される程に見易くピントが合わせやすいと言われています。

しかしLeica M3のファインダーは1眼レフカメラの様にピント環を回す度にズームされる訳では無く、前出の小さな長方形が左右に動くだけです。しかもピント領域が小さいので良く見ないとピントを外すこともあり得るのです。

ところが古いレンジファインダーシステムであるLeica IIIfは、画角のフレームとピントシステムのファインダーが分かれて存在しているのです。つまりファインダーが二つあります!

 

しかもレンジファインダー側は望遠になっているのです!

このLeica IIIfのシステムでは被写体のフレームを決める時は右の穴・ピントを決める時には左の穴2度の確認が必要になりますので、ちょっと面倒に感じるかも知れません。

しかしピントシステムが望遠になっていると言う事は物凄いアドバンテージだと思うのです!何しろ拡大してピント合わせをするのですから外す事がほぼ無いのです。

では先程と同じ被写体をLeica IIIfのレンジファインダーで見てみましょう!iPhoneで撮影したのでトンネルの中を撮影したみたいになっていますが(撮影条件は先程のLeica 3Mと同じでiPhoneをファインダーに押しつけて撮影しました)実際に目で見ると画像はファインダー全面に広がっています。

 

如何ですか?被写体がM3のレンジファインダーよりも拡大されていますね。色の付いた半透明のアルミホイールの画像が左右に動くのが見えましたか?

 

以前僕は親戚の法事に出席しました。その日は何故か誰もカメラを持って来なくて慌てていたのです。

その時僕はこのLeica IIIf28mmのレンズを装着し、iso400のモノクロフィルムを詰めて車の中に入れておきました。

Leica IIIf + Voigtllander Color-Scopar 28mm f3.5

 

そして依頼されてそのIIIfで撮影したのですが、何と36枚撮りフィルムで1枚もピントが外れていなかったのです!

その時、この半世紀以上前に作られたカメラの性能を思い知ったのでした。

 

 

Leica IIIf まとめ

Leica IIIf、如何でしたか?

フィルムカメラは古くさくて...と思われている方も多いと思います。

しかしフルマニュアルのカメラで露出やシャッター速度、そしてピントまで全てを自分の感覚でコントロールして撮影するのはとても楽しいですよ!

僕もメインのカメラはSIGMAのDPシリーズに譲りました。でも時々無性にこの金属とカラスの塊の、手に持つとズッシリと重いこのLeica IIIfを使ってみたくなります。

皆さんも是非一度クラシックカメラの、そして現在のカメラの祖先というようなこのLeica IIIfを触ってみては如何でしょうか?

最近またフィルムメーカーがフィルムの再販を始めています。

皆さん、フィルムでの撮影は楽しいですよ〜!!!

次回はLeica IIIfで撮影した作例をご紹介します。

☆ねわげ

現在のMシステムの最新バージョンLeica M10-D です!しかし高いですね〜。

こちらはレンズ交換できないLeica Q2です。搭載レンズはSummilux 28mm f1.7!

レンズ交換が出来なくても素晴らしい写りは保証付きです。

こちらはLeicaでも割と安価なモデルのLLeica C-LUXです。

Kodak社のTRI-X400です。このフィルムもお気に入りの1本です。

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