レトロな中盤フィルムカメラ、OLYMPUS Chrome  Sixで撮影する楽しさ

平成が終わり、平和のうちに令和の時代になりました。皆さんの平成はどんな時代でしたか?

さて、今回は久しぶりに僕が好きなフィルムカメラ…その中でもブローニーフィルム(中判フィルム)を使用する「Olympus Chrome Six」をご紹介します。

 ここで言うOLYMPUS と言うのは現在デジカメや医療用の精密機械を販売しているオリンパス株式会社です。

今回はその Olympus が大昔に発売したフィルムカメラのOlympus Chrome Sixを解説したいと思います。

それではレポートを始めます!


オリンパス株式会社とは?

OLYMPUS(オリンパス株式会社)は1919年に創業者の「山下長」が勤めていた会社からの出資を受け、国産の顕微鏡を製造する為に株式会社 高千穂製作所を創業しました。

そして何度かの社名変更を経て現在の(オリンパス株式会社)となりました。

社名の(OLYMPUS)はギリシャ神話のオリンポス山から来ているそうです。

日本の神話では「高千穂の峰々には神々がいらっしゃる」と言われており、それを世界でも有名な(オリンポス山)に擬えて「オリンパス」と言う名前になったと言うのは有名な話ですね。

Olympus Chrome Sixとは?

では今回ご紹介するOlympus Chrome Sixの説明です。

Olympusは光学機器の製造を目的として創設された会社ですので、当然カメラも昔から製造販売していました。

このカメラの最初のモデルOlympus Six 1940年に登場しました。そして幾度かの改良を重ね、1948年にはOlympus Chrome Six と改名しました。

このカメラは改名した後のOlympus Chrome Six IIIAです。

写真を見ての通り蛇腹式の完全マニュアルのクラシックカメラです。

つまりこのカメラで撮影する時には絞り値、シャッター速度、そして距離まで全部自分で設定しなければならないのです。もちろんフィルムの巻き上げも大きなツマミをグルグルと回すのです。

 

このカメラは僕の母の所有物です。僕の母が高校を卒業する時に、僕の祖父からのプレゼントとして買ってもらったカメラだと聞いています。

このOlympus Chrome Sixをシリアル番号から調べてみたところ、どうやら1951年に製造されたものだと判明いたしました。

今が2019年ですので何と68年も前のカメラなのです!

このカメラは長い間ずっと押入れの中の段ボールの中で眠っていました。しかし何故か損傷は全く無し。

このタイプのカメラでは蛇腹の部分が一番傷みやすいのですが、そこも穴あきによる光線漏れも無くレンズも比較的綺麗でした。またセルフタイマーもシャッター速度設定や絞り設定も問題なく動くと言う非常にラッキーな掘り出し物だったのでした。


ブローニーフィルムって何?

上の項目でも書きましたが、このOlympus Chrome Six(以下Olympus6)に使用するフィルムは「ブローニー」(ブローニーフィルム)と言うタイプのフィルムです。通常は「中判フィルム」や「6×6」(ロクロク)とも呼ばれています。

 

ブローニーの幅は6.3cmで、ホルダーを入れて6.5cmのフィルムです

ブローニーフィルムには2種類あり、フィルムの裏に遮光用の紙が張り付いていて撮影枚数が約12枚の物が120、フィルムの裏に遮光紙が無く(35mm フィルムと同じ形式です)約22枚撮影できる物は220と言われています

フィルムの枚数に「約」と付けたのはカメラによって撮影できる枚数が違うからなのです。

Olympus 6120フィルムを使います。このカメラの背面には枚数確認用の窓が付いていて、巻き上げ時にフィルムの位置を合わせる時に開けます。そこからの光線漏れがあるので220のフィルムは使えないのです。

毎度お馴染みスペック表!

名称 Olympus Chrome Six IIIA(Olympus 6)
製造販売 OLYMPUS工学工業株式会社
製造年 1951年
型式 6×6判スプリングカメラ
使用フィルム ブローニー 120
レンズ D.Zuiko F.F 1:3.5  f=7.5cm
シャッター COPAL B・1~200 F接点・セルフ付き
ピント方式 マニュアル測距
露出 マニュアル
寸法 (レンズ収納時・実測) 約 W149.4mm×H114.9mm×D57.2mm
寸法 (レンズ繰り出し時・実測) 約 W1391mm×H102.5mm×D47.0mm
重量(ケース無し・実測) 約 910g
重量(ケース有り・実測) 約 740g

以上です。


Olympus Chrome Sixの写真と説明

では写真を見ながら各部の説明をします。

外観

まずはケースに入ったChrome 6です。ケースはボロボロですね~このスレ具合がこのカメラの古さを物語っています。

 

本体は正に金属とガラスの塊...非常にズッシリ重いです。

形状はレンズを畳むと薄くなり非常にコンパクト、僕は弁当箱と呼んでいます。

レンズ部分はスプリングを使ってスイッチ一つで開く様になっているのです。

 

レンズ繰り出し時の全景の写真です。よく見ると非常に合理的に作られていますよね!

軍艦部には粗末なファインダー・レリーズボタン・レンズ繰り出し様スイッチ・ストロボ座が。左端にはこれまた大きなツマミがあります、これをグルグルと回して撮影したフィルムを巻き上げるのです!

 

右端にはフィルムの種類を表示しておくツマミが有りますが、これももちろん自分で回して設定します。

 

本体をiPhone6と比べてみました!幅はほぼ一緒、厚みは6倍ほど。中判カメラとしては小さい方だと思います。

 

軍艦部のファインダーを覗いてみましょう。このファインダーは拡大する訳でも無く、ただフィルムに写り込む領域を表示しているだけなのです。ただ丁度レンズの真上にあるのでファインダーと撮影領域の視差(パララックス)は殆ど無いと思います。

 

内部

ではOlympus6の内部を見てみましょう。

内部は非常にシンプルで、レンズ・蛇腹で構成されています。

フィルムは向かって右側に入れ、左のブローニーフィルムの心棒に巻き付けていくのです。

裏蓋にはフィルム押さえと枚数確認窓がみえますね。

レンズを繰り出した時の内部です、蛇腹の部分に空洞が出来ますね。

 


動画で見るシャッターの動きとフィルム装填方法など

今度はOlympus 6を動画で見ていきましょう。

先ずは蛇腹の繰り出し・シャッターの巻き上げ・レリーズ・レンズの収納を見てみましょう。

シャッター速度は分かり易い様に1秒にしました。レンズの繰り出しからレリーズまでの時間は案外短いと思います。もちろん距離も自分で測らなければならないので(と言っても被写体までの距離を予想してレンズを回して設定するだけなのですが)速射は絶対に出来ませんね。

 

シャッター速度を1/200から1秒にセットします。

これがまたスムーズには動かないのですよね〜結構固いのです。

 

では実際にフィルムを装填してみましょう。

この作業も慣れると案外早くできるのです。これもまた中盤フィルムを使う楽しみの一つなのですよね!

 

フィルムを装填したら、今度は1枚目をセットしなければ鳴りません。

しかしこれまたマニュアル操作なのです、裏蓋の窓を開けて120フィルムの裏に書かれた「1」が出てくるまで左の巻き上げツマミを回さなければなりません。

この動画は途中早送りしています。

もし1枚撮影した後に巻き上げ作業をしなければ2重露光になってしまいます。でもそれを利用した作品も存在するのです。

今回は下の窓「6×6」を開けました。この場合は撮影領域が「約6cm×6cm」の正方形になります、通常はこの比率で撮影しています。

上の窓「4.5×6」を選ぶと縦が4.5cmで横が6cmの縦長写真が撮影できます!でもその為にはカメラの中に「4.5×6アダプター」を挿入しなければならないのですが、このカメラには残念ながら付いていませんでした。


露出設定には露出計を!

露出の設定も当然マニュアル操作です。その為には「単体露出計」を利用します!

今回は「セコニック スタジオデラックス III L398A」をご紹介します。

 

この露出計は2009年10月頃に発売されたので10年程経つのですが、未だに同じ物が販売されているのです。

この露出計は白いドームの中に受光素子「アモルフォス光センサー」があり、そこに差し込む光量を数値化してその値を読み取ります。この丸いドームを被写体の前に置き、その被写体がどの位の光を浴びているのかを測定して露出を設定します。

最初にフィルムのISO感度を設定しておくと露出とそれに合わせたシャッター速度も読み取れるのです。

操作は至って簡単で、円形の指標の中心部を押すとドームとの間にある赤い針が動く...離すと止まる...それだけなのです。

この丸いドームを被写体の前に当てて、その被写体がどの位の光を浴びているのかを測定して露出を設定します。

 

また付属のアタッチメントをドームと付け替えると被写体と離れた場所でも露出が測定できるのですが、この数値はかなり大雑把だと思います。

下の動画はアタッチメントの交換場面です。

 

マニュアル操作で撮影した写真は自分だけの物!

このOlympus Chrome Sixに限らず露出やシャッター速度・距離までも全て自分で設定し12枚しか撮影できないマニュアルカメラで撮影した写真は、全て自分の技術や経験が問われます。

現在のデジタルカメラではAモードなどを使うと露出など全てが自動に、ピントもオートフォーカスでピンボケも無しの写真が簡単に何枚でも撮影できますね!

しかしこのレトロなカメラは全てが自己責任...露出やシャッター速度を間違えれば白飛びや黒つぶれが発生し、距離を間違えればピンボケになります。

しかしそれが面白いのです!たった12枚の真剣勝負...これははまりますよ!

皆さんも是非一度、古いマニュアルカメラを触って撮影してみて下さい。古いカメラで苦労した経験は最新のデジカメでの撮影に必ず良い影響を与えると僕は信じています。

次回はこのOlympus Chrome Sixの作例をアップロードします!

☆ねわげ

最近は35mmフィルムがどんどん無くなっています。

でもブローニーフィルムは未だに何となく売っています。

Kodak T-MAX 400です。

FujicolorのPro160 NSです。

KodakのEktar100です。

Ilford Delta 3200です。このフィルムは超高感度、面白いですよ〜!

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