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目次
☆古いけど新しい形のフィルムカメラ!Rollei35とは?
皆さんRolleiと言うカメラメーカーをご存じですか?
今回はまたまたオールドカメラを紹介したいと思います。
その名はRollei35
このカメラ、僕がカメラ沼に片足を突っ込むそもそもの原因となった恐ろしい魔力を持ったカメラの一台なのです。
それでは話を始めましょう。
Rolleiと言うカメラメーカー。
Rolleiはライカと同じ、ドイツの老舗カメラメーカーです。
1962年にハンブルグで設立、現在はRollei GmbHと名前が変わっています。そして現在も存在している現役のカメラメーカーです。
Rolleiと言えばRollei Flexが超有名です、言わずと知れた2眼レフのフィルムカメラですね!
Rollei Flexは色々な焦点距離のモデルを販売していました。
例えば28Cと言うモデル。このモデルにはCarl Zeiss Planar 80mm f2.8やSchneider Kreuznach Xenotar 80mm F2.8と言った名玉が装着されていました。
またC35は非常に完成度が高く、Carl Zeiss Tessa 75mm f3.5が搭載されていました!
これらのRollei Flexは中判カメラなのでブルーニーフィルムを使って撮影するのですが、その写りは「一度見てしまったら忘れられない」素晴らしい描画でした。
僕も一時期出物を探していたのです。しかし販売当時の価格は非常に高額で、現在でも中古カメラ店での販売価格を見ると「出るのはため息ばかりなり...」といった感じです。
Rollei 35ってどんなカメラなの?
さて、今回ご紹介するRollei35とはどんなカメラでしょう?
「Rolleiと言えば中盤フィルム」が定番だった1966年、そのRollei社から一台の超コンパクトカメラが発売されました!それがRollei35です。
このカメラ、いわゆる35mmフィルムを使って撮影するRollei社にとっては異色のカメラでした。
そして手にズシリと感じる重量感...この金属とガラスの塊感は現在のカメラでは到底味わえない素晴らしい感覚なのです。
このカメラの作りは非常に精密で、良くこのサイズの中にこれだけの機能が詰め込まれているな〜と現在でもその完成度に惚れ込んでいるのです。
では細かいスペックをお伝えします。
メーカー | Werke Franke & Heidecke (Germany) |
製造開始年 | 1966年 |
形式 | 35mm版レンズシャッター付きカメラ |
レンズ | Carl Zeiss Tessar 40mm f3.5〜f22 |
撮影距離 | 0.9m (feet3)〜∞ |
合焦方式 | 前玉繰り出し目測式 |
シャッター形式 | Synchro Cooper B |
シャッター速度 | 1/2~1/500 Bulb付き |
ファインダー形式 | 逆ガリレオ式ファインダー |
露出制御 | マニュアル露出 (ゴッセン製追針式露出計搭載) |
露出連動範囲 | EV5~EV18 |
大きさ (デジタルノギスで実測) | (H)98.5mm (W)70mm (D)42.7mm レンズ繰り出し時 61.3mm |
重量 (実測) | 373g |
フィルム | ライカ版 35mmフィルム |
以上です。
最近は中々お目に掛からない言葉ばかりですね...フィルムカメラが使われなくなった現在では殆どの言葉が死語かも知れません。
Rollei 35(ローライ 35)の各部の写真と説明
では各部の写真と説明をさせて頂きます。
先ずは正面から。何だか色々な丸が付いていますよね?僕は最初見た時に三ツ目のカメラだと勘違いしてしまいました。
中央がレンズ、左の丸いのはASA感度設定や露出設定。右はシャッター速度設定と現在カメラに入っているフィルムの表示です!この表示が無いとどんなフィルムが入っているのかを忘れてしまうのですよね〜。
レンズはCarl Zeiss(カールツァイス)のTessar(テッサー)という名前の付いた焦点距離40mmレンズです。
このTessar(テッサー)と言うレンズですが、とてもシンプルな構造をしています!そのお陰で非常にキレのある写真が撮れるのです!
Rollei35の文字の左は露出計の受光部、そして右はファインダーですね。
背面です。上部左はファインダー、その隣のRレバーは巻き戻しのレバーでこれを上げる事により撮影終了したフィルムを巻き取る事が出来るのです。
その上には何とも珍しい左側に付いた巻き上げレバーですね!
さて、上部中央の丸ですが、謎です...未だに分かりません。
次は軍艦部(カメラの上部の金属部分の総称です)の上部です!
左から巻き上げレバー、露出計、レンズ沈胴ボタン、レリーズボタンです。
露出計の構造ですが、軍艦部左にある露出計の受光部から採光した光の強さを針が振れる位置で表しています。その針に「オレンジ色の先端が丸い指標」を合わせる事によって適正露出を設定出来るのです。そのオレンジの指標を動かすのがレンズの隣の丸いギアなのです!
現在のカメラのように露出計がカメラと連動していないので、この作業を忘れると真っ黒や真っ白の写真が出来上がります!
底部の写真です。
左からフィルム巻き取りレバー、三脚座(その下にフィルムカウンター)ボディ分離用レバー、ホットシューと並んでいますね!
フィルム巻き取りクランクは折りたたみ式。広げると回転半径が大きいのでとても楽にフィルムを巻き取る事が出来るのです。
このRollei35は三脚を付けるとフィルムの撮影枚数が分からなくなってしまいます。
そしてカメラの全機能をこの小さな筐体に入れると言う苦労を表しているのが底面にあるホットシュー(ストロボなどを付ける台座)ですね!つまりこのカメラにストロボを付けると以下の写真のようになります!
最後にカメラの側面です。
左は何も無し、右側にストラップを付ける台座が付いています。
この台座にはストラップを簡単に外せる機能が付いていますが、僕は通常は使いません。
ストラップは一度付けると外さないですからね〜。
以上各部の説明でした。
Rollei35の内側の超精密ギミック!
最後にRollei35の内部、このコンパクトな筐体の内側を写真で説明致します。
先ずはフィルムの装填方法です。
最初にファインダー右のレバーをRの方向に回します。
次に底面の巻き取りクランクを引き出します、そして矢印方向に手応えが無くなるまで回し続けます。
最後に底面のボディ分離用レバーを動かして底面を引っ張ると軍艦部と背面カバーに分離出来るので、それを静かに外します。今回はフィルムが装填してあったので中からフィルムのパトローネが見えてきます。
カメラを完全に分離しました!パトローネを挿入する奥に露出計のバッテリー収納部があります。中にはPX13と言うボタン電池を入れるのです。
フィルムを入れてみましょう!
先ずはパトローネを本体に入れます、次にフィルムを少し引き出して巻き取り側の軸に通します。そして軸を少し手で回してフィルムを軸に巻き付けます。
フィルム押さえをそっとフィルムに載せたら裏蓋を装着してフィルムの充填は終わりです。
このカメラは「レンズシャッター」と言う方式で、レンズの直ぐ背後にシャッターが付いているのです。この仕組みのお陰でこのRollei35はレンズ周りのコンパクト化に成功し、またレンズをボディに収める機構のお陰でカメラボディが小さくなったと考えられます。
レンズは引き出す時にはレンズ周りの取っ手を引っ張って、止まったらレンズを時計回りに少しだけ回転させるとレンズが固定されます。
またレンズを沈胴させるには軍艦部のボタンを押してレンズを反時計回りに回転させてロックを解除し、ゆっくりとボディ内にレンズを収めます。
Rollei35、まとめ
デジタルカメラが全盛の時代、こんなフィルムカメラの紹介をしても仕方ないと友人に言われます。しかし現在このRollei35やLeiga M3・HASSELBLAD 500C/Mなどの所有欲を満たしてくれる存在感のあるカメラがもう製造されない事を考えると、皆さんに是非中古カメラ店などで実物を触って頂きこのメカの塊達を是非堪能してもらいたいのです!
出来るのならば、フィルムカメラの復活を僕は願い続けます。
このRollei35の作例を「Rollei35でフィルムカメラライフを楽しもう! 1」にてアップロードさせて頂きましたので、是非覗きに来て下さいね!
☆ねわげ
現在ではまだまだ程度が良い中古のRollei35が入手出来そうですね!