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超薄型の11ac中継器、エレコムWTC-1167US-BはTelloなどのドローンに対応したエクステンダー。
僕が以前「DJI Telloの飛行距離を伸ばす!Wi-Fi Extender[WiFi+S]を使ってみよう」の記事で紹介した[WiFi+S]とその類似品がアマゾンから急に消えてしまいました。
情報を色々と検索し検証した結果、ELECOMさんのWi-Fiエクステンダー(Wi-Fi中継器)
「WTC-1167US-B」
を仕様すると、DJI(Ryze Teck)Telloの飛行距離延長と動画画質の改善に使える事を確認致しました。
この記事では「WTC-1167US-B」のレポート及び設定方法を書いていきたいと思います。
それではレポートを始めます。
目次
Wi-FiエクステンダーWTC-1167US-Bとは?
Wi-Fiエクステンダー「WTC-1167US-B」は、ELECOMが販売している11ac対応の高機能で小型の無線LAN中継機です。
今回レポートする「WTC-1167US-B」の最大の特徴は「給電がUSBである」と言う事です。
USB給電方式の利点はモバイルバッテリーやパソコンのUSB 端子などから電源が取れるので、いつでもどこでもWi-Fiの信号が増幅出来る事にあります。
そしてこのUSB給電方式こそが、今回の目的であるDJI Telloの飛行距離延長に役立つのです。
もう一つ、このWTC-1167US-Bを選んだ最大の理由があります。
それは「マニュアル設定が出来る事」です!
自動設定化されていれば本来の利用方法であるWi-Fi中継機としての設定は非常に簡単になります。
しかし自動設定だけのガジェットは逆に汎用性をスポイルします。
この「マニュアル設定が出来る」事で、WTC-1167US-Bをドローン用として使えるのです。
WTC-1167US-Bのスペック
ではWi-FiエクステンダーWTC1167USBのスペックを記載します。
製品モデル番号 | WTC-1167US-B |
メーカー | エレコム |
ワイヤレスタイプ | 8.02.11ac |
帯域 5GHz帯 | 11ac/n/a 867Mbps |
帯域 2.4Ghz帯 | 11n/g/b |
アンテナ | DXアンテナ(超高感度×2) |
ビームフォーミングZ | 対応機種のみ |
MU-MIMO | 対応 |
対応プロトコル | TPC/IP(IPv4) |
自動FW更新 | 対応 |
設定方式 | WPS対応・手動 |
給電方式 | USB(5V 1A以上) |
製品重量 | 40g |
寸法 | W35.6×D10.1×A115.6mm |
以上です。
WTC-1167US-Bのパッケージ開封と形状の確認
ではWTC-1167US-Bを開封し形状を確認していきましょう。
パッケージは薄いシンプルな形状です。
内容物です。
設定用のシートが付属しているのでパスワードなどは分かり易いですね。
本体3面図です。
厚さは約1センチで縦横は約12センチと3.6センチ。
非常にコンパクトです。
USB端子は折り畳めます。
折りたたむと突起物はありません。パッケージに「従来品より体積比−72%薄型化!」と謳っているだけのことは有りますね。
このモデルにはUSBの電源アダプタは付属していませんので、僕は現在使用しているUSB給電機を使用します。
今回も携帯時にはAnker PowerCore5000と接続してみます。
若干縦長になりますが、胸ポケットやスリングバッグなどに入れる場合は良いですね。
Anker PowerPort miniやAUKEY PA-U3などの小型USB給電機を使えば、出張時など自宅以外の場所でも利用できます。
記事は以下の写真をクリックすると見られます。
WTC-1167US-Bの設定
ではWTC1167USBの設定に入ります。
(僕はiPhoneユーザーなので設定はiPhoneで行います。Androidのスマホでも同じ操作をすれば簡単に設定できます。)
設定には製品に付属している「簡単セットアップシート」が必要になりますので、準備しておいて下さい。
iPhoneとWTC1167USBの接続
先ずはiPhoneとWTC1167USBをWi-Fiで接続します。
最初にUSB電源(今回はAnker PowerCore5000)にWTC1167USBを装着してください。
WTC1167USB のELECOMの印刷の少し上にLEDランプが有りますね。
そのLEDランプが赤と緑と交互に点滅している事を確認してください。
iPhoneの「設定」から「Wi-Fi」を選択してください。
沢山のWi-Fi信号の中から「elecom-8f***b」(*は伏字です)を選択してください。
それがWTC1167USBです。
するとパスワードの入力を促されますので、製品に付属している「簡単セットアップシート」の「無線情報」の「SSID」(僕の場合はelecom-8f***b)のすぐ下にある暗号化キー(僕の場合は「a86*****a2*6」です)を入力してください。
そして画面右上の「接続」ボタンを押してください。
Wi-Fiの一番上に、左にブルーのチェックがついた「elecom-8f***b」が移動します。
これでiPhoneとWTC1167USBの接続が完了いたしました。
WTC-1167US-BとTello(ドローン)の接続
今度はWTC-1167US-Bとドローン(RyzeTeck Telloなど)を接続します。
WTC-1167US-Bの電源が入った状態でRyzeTeck Tello(以下 Tello)の電源も入れてください。
次にiPhoneでSafariを起動します。
この時、Safariを起動してもインターネットには繋がりません。
何故ならば現在iPhoneのWi-FiはWTC-1167US-Bと接続されているからなのです。
URL入力欄に簡単セットアップシートにある「管理画面アクセス情報」の「192.168.3.252」を入力してください。
画面には「192.168.3.252にログイン」と言うウィンドウが現れますので、ここでユーザー名はadminを、パスワードにはそのすぐ下の文字列を(僕の場合はca**6**tですね)を入力しブルーの「ログインボタン」を押してください。
すると以下の画面が現れ、暫くすると接続出来るWi-Fi機器の一覧が現れます。
その中からTello-******を探し、左の選択の丸ボタンを押してください。
(一覧の中にTelloが見当たらない場合は、再度Telloの電源が入っているかを確認してから「更新」ボタンを押してください。)
そして最下段の「次へ」のボタンを押してください。
(スマホの場合、クリックしてウインドウを開いた後に2本の指でスワイプすると拡大できます。)
次に以下の写真の左の「確認ページ」が現れます。
Telloが選ばれている事を確認したらやはり最下段の「適用」ボタンを押してください。
適用ボタンを押すとブルーのバーが現れます。(真ん中の写真)
バー内の表示に%が表示されていますので、これが100%になるまでは絶対にTelloやiPhone・WTC-1167US-Bの電源を切らない様注意してください。
バーが100%になると画面が変わり、TelloとWTC-1167US-Bの接続が確立されました。
WTC-1167US-Bを中継した状態で飛行させると、Telloから発信された動画などのWi-Fi信号はWTC-1167US-Bを経由しiPhoneへ。
その逆にiPhoneから発信されたTelloをコントロールする為のWi-Fi信号はWTC-1167US-Bを経由してTelloに届くのです。
これでWTC-1167US-BとTello、iPhoneの接続設定は全て完了しました。
WTC-1167US-Bを使って実際にTelloを飛ばしてみる。(動画あり)
それではいよいよTelloの飛行テストをしてみます。
WTC-1167US-Bを使用していない状況での飛行。
先ずはWTC-1167US-Bを使用せずにTelloを飛ばします。
電源の投入からTelloとiPhoneの接続(ペアリング)までの手順です。
以上でTelloは飛行可能になります。
Telloの最高高度は出荷時に10メートルに固定されています。
しかし僕のTelloは、アプリ「TALS」によって高度を20メートルに設定変更してあります。
写真クリックで記事を見られます。
今回はTelloのアプリでも動画を撮影していたのですが、iPhoneのトラブルで動画が途中で途切れていました。
そこでiPhoneの画面撮影機能を使い、Telloアプリの操作画面を撮影した動画をアップロードします。
では以下に実際の飛行画面を貼付します。
もう一度書きますが、WTC-1167US-Bを使用していない状況での飛行です。
如何ですか?
高度は12メートル弱。この状況でWi-Fiの電波は非常に不安定になっています。
この場所はWi-Fiの電波が非常に沢山有るらしく、常に電波干渉を受けている状態でした。
動画の画質は悪く、フライトモードで「360°ローテート」させた時も途中で頻繁に画面が止まっています。
WTC-1167US-Bを使用している状況での飛行。
次はWTC-1167US-Bを中継させてTelloをフライトした時の動画です。
ここで機器の電源を入れるのですが、電源投入時に守っていただきたい順番があります。
1:WTC-1167US-Bの電源を入れる
2:Telloの電源を入れる
3:iPhoneの電源を入れ「設定」→「Wi-Fi」からTello-******を選ぶ
4:iPhoneのTelloアプリを起動する
以上の順番を必ず守ってください。
Telloアプリで画面がTelloのカメラからの映像に切り替わらない場合には、上記の手順をもう一度最初からやり直してみてください。
WTC-1167US-Bは「WTC-1167US-BとTelloの接続」の項目の時、既にTello専用に設定されています。
Telloの電源が投入されていなくてもWTC-1167US-Bの電源を入れた時点でiPhoneのWi-Fiには「Tello-******」が現れます。
必ず電源投入の順番を間違えず、Telloアプリにカメラ映像が現れるまで繰り返しやり直してください。
では実際の飛行の動画です。
以下に2つの動画があります。
最初はTelloアプリの動画撮影ボタンを押して、動画撮影した動画です。
もちろんWTC-1167US-Bを使用しています。
次はiPhoneの画面録画機能を使い、画面操作や高度などを記録した動画です。
因みに2本の動画は同じシーンです。
如何ですか?
WTC-1167US-Bを使用すると高度が20mでもWi-Fiの信号は最強のまま。
そして動画もカクカクせず途切れず、非常に鮮明に映っています。
WTC-1167US-Bは良い仕事をしてくれました!
このWTC-1167US-Bを本来の中継機として使用する場合は、工場出荷状態にリセットしなければなりません。
でもリセット方法は超簡単!
本体サイドに付いている「WPS/RESET」ボタンを10秒間押し続けると、WTC-1167US-Bの記憶した設定は全て初期化されます。
その後はWPSボタンなどを使い、ルーターに接続し使用してください。
WTC-1167US-BはWi-Fiを利用するトイドローンの必需品
今回はアマゾンからここ数ヶ月で消えてしまった、以前レポートしたWi-Fi renge Extendder 「Wi-Fi+S」の代替え品をやっと見つけられました。
今回のWTC-1167US-Bは日本企業のELECOMさんが販売しています。
保証期間も購入日から1年。サポートも安心の日本語です。
(ドローンへの使用の場合は想定外の使用方法なので、サポートには連絡しない様にお願い致します。)
このWTC-1167US-BはTelloだけで無くWi-Fi接続のドローンならどんな機種でも使えると思われます。
実際にHolyStone toysのHS165などに接続出来ました。
実際に効果が有るのかは、僕が検証後ここに掲載させていただきます。
WTC-1167US-Bは「Wi-Fi+S」に代わってTelloの動画転送距離と機体コントロールを延長してくれることが分かりました。
DJI (Ryze Teck) Telloもまだまだ現役です。
ドローン航空法が変わったので、100g以下のRyzeTeck Telloは再注目されています。
皆さんも是非エレコムのWTC-1167US-Bで美しい動画を残してください。
☆ねわげ
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今回紹介したエレコムのWTC-1167US-Bです
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