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触ったらもう戻れない!?Keychron Q13 ProはAlice配列のフルキーボード
前回はkeychron K11 Proと言う薄型キーボードを紹介しました。
K11 ProはAlice配列と言う変形配列のキーボードでした。
今回はKeychronの高級モデルであるQシリーズの、何とアリス配列でフルサイズのキーボードKeychron Q13 Proを紹介したいと思います。
いよいよ僕のキーボード探しの旅は終わるのでしょうか?
それではレポート開始です。
・KeychronのハイエンドモデルQシリーズの打ち心地は?
・フルサイズのAliceキーボードは使えるの?
以下の写真をクリックするとKeychron Q13 Proの製品ページに飛びます。
Keychronとは
Keychronは、キーボード製造の豊富な経験を持つキーボード愛好家のグループによって2017年に設立されました。
このグループは、デザイナー、マーケター、制作の専門家で構成されています。
またKeychronは20年の経験を持つ工場と提携しており、長年にわたって多くの有名なキーボードブランド向けに一流のキーボードを製造しています。
Keychron Q13 Proとは
Keychron Q13 ProはQMK/VIAに対応したワイヤレス カスタム メカニカルキーボードです。
またQ13 ProはAlice配列で、テンキーまで装備しているフルキーボードです。
Keychron Q13 ProはフルメタルQMK/VIAワイヤレスカスタムメカニカルキーボードで、96%Aliceレイアウトを採用し、ダブルガスケットデザイン、PBTキーキャップ、ねじ込み式スタブなど数多くのプレミアムデザインにより、これまでにない人間工学に基づいたタイピング体験を実現します。
Keychron Q13 Proの特徴
ではKeychron Q13 Proの特徴を挙げていきましょう。
・ワイヤレスと有線
・洗練されたメタルアート
・簡単な組み立て
・ダブルガスケットデザイン
・キーボードの中にエピック・コアを搭載
・KSAダブルショットPBTキーキャップ
・すべてのデバイスに対応可能
・プログラマブル ノブ
・QMK & VIAでQ13 Proをプログラム
・ホットスワップ対応
・自在に設定できるRGBライト
・Keychron K Pro メカニカルスイッチ
・PCBスタビライザー
以上です。
以下でそれぞれについて説明していきましょう。
・ワイヤレスと有線
Keychron Q13 Proはマルチタスクのための優れたソリューションです。
Q13 Proは安定したBroadcom Bluetooth 5.1で最大3台のデバイスとワイヤレス接続でき、ノートパソコン・電話・タブレットなどでシームレスなマルチタスクが可能です。
MacとWindowsの両方に完全対応しているので、素早く切り替えができます。また、信頼性の高いUSB Type-Cによる有線接続も必要なときに利用可能です。
・洗練されたメタルアート
金属製のボディ全体は6063アルミニウムで作られており、CNC機械加工・研磨・陽極酸化処理・サンドブラスト・さらに24の製造工程を経てQ13 Proという金属の芸術品に仕上げられています。
・簡単な組み立て
各パーツが簡単に組み立てられるように設計されているので、各パーツを簡単にカスタマイズし、究極のタイピングエクスペリエンスを実現することができます。
・ダブルガスケットデザイン
「ダブルガスケットデザイン」は、業界初の画期的な構造です。プレートのガスケットに加え、上下のケースの間にシリコンパッドを入れることで、金属間の音の共振を大幅に低減し、衝撃音の低減を実現しました。
ガスケットマウントデザインとフレキシブルPC(ポリカーボネート)プレートで、ワンランク上のキーサウンドと快適性を体感してください。この設計の組み合わせにより、キーボードはガスケット構造の柔軟性を維持し、全体的なタイピングサウンドを向上させることができます。
・キーボードの中にエピック・コアを搭載
強力な超低消費電力ARM Cortex-M4 32ビットSTM32L432チップ(MCU)は、128Kフラッシュを搭載し、開発者にさらなる柔軟性を提供します。ポーリングレートは、type-cの有線モードでは1000Hz(無線モードでは90Hz)であり、対戦型ゲーマーにとって待ち時間は皆無です。
・KSAダブルショットPBTキーキャップ
Keychronの球面角(KSAプロファイル)ダブルショットキーキャップセットは、耐油性、耐久性に優れたプレミアムノンバックライトPBT素材を使用し、タイピングエクスペリエンスをさらに向上させるために設計されています。
・すべてのデバイスに対応可能
Windowsデバイスとの互換性を保ちつつ、Macユーザーの体験を考慮して作られたQ13 Proは、システムトグルと、WindowsとmacOSの両システム用にカスタマイズされたキーキャップのセットを追加で搭載しています。キーボードに2種類のレイアウトを保存し、各システムに対応させることができるようになりました。
・プログラマブル ノブ
クリエイティブなワークフローを強化するために設計されたアルミニウム製ロータリーエンコーダーは、ズームイン/アウト、画面の明るさの調整、ブラシサイズ、音量、ビデオクリップや写真の選択、バックライトの色相など、希望のキーコマンドやマクロコマンドに合わせてノブを簡単にカスタマイズできます。
・QMK & VIAでQ13 Proをプログラム
QMK/VIAにより、あらゆるキーのリマップ、マクロコマンド、ショートカット、キーコンビネーションの作成が可能で、流れるようなワークフローの可能性が無限に広がります。
・ホットスワップ対応
カスタマイズされたタイピングエクスペリエンスを実現するためには、細部に至るまで重要です。Q13 Proのすべてのスイッチは、市販されているほぼすべての3ピンおよび5ピンMXスタイルのメカニカルスイッチ(Cherry、Gateron、Kailh、Pandaなどを含む)とホットスワップすることができ、はんだ付けの必要はありません。自分だけのタイピングエクスペリエンスを数秒でカスタマイズできます。
・自在に設定できるRGBライト
22種類のRGBバックライト設定を搭載。RGBの色相、彩度、明るさ、効果速度、異なるモードをさらに細かく設定したり、これらのキーをQMK/VIAでリマップすることも可能です。
・Keychron K Pro メカニカルスイッチ
スイッチモールドを最適化することで、Q13 Proスイッチは標準的なメカニカルスイッチよりもぐらつきが少なく、打鍵のたびにスムーズな感触を得ることができます。さらに、工場出荷時にあらかじめ潤滑剤を塗布したK Proスイッチは、最高の指先の滑らかさを実現します。バナナスイッチは言うまでもなく、市場にあるそれらのパンダスイッチのような独特の滑らかな体験で、早期の触覚バンプをトップに提供します。
・PCBスタビライザー
指先の感覚を大切にするために、ディテールにこだわることはありません。スペースキー、シフトキー、エンターキー、デリートキーなどの大きなキーのグラつきを抑え、よりスムーズなタイピングを実現するために、PCBにねじ込み式のスタビライザーを内蔵しました。お好みのスタビライザーをご自身でカスタマイズすることも可能です。
以上です。
Keychron Q13 Proのスペック表
以下にKeychron Q13 Proのスペック表を貼付します。
製品名 |
Keychro Q13Pro |
キー数 |
106 (96%) |
スイッチ |
Keychron K Pro |
ホットスワップ対応 | Gateron、Cherry MX、Kailhなど、ほとんどの3ピンおよび5ピンMXメカニカルスイッチと互換性があります。 |
フレーム素材 |
6063アルミニウム フルCNCアルミ切削加工 |
キーキャップ材質 |
KSAダブルショットPBTキーキャップ、シャインスルーではありません (フルアセンブルバージョン) |
レイアウト |
ANSI |
ポーリングレート(有線モード) |
1000Hz |
ポーリングレート(ワイヤレス) |
90Hz |
Nキーロールオーバー(NKRO) |
ワイヤレスモード、ワイヤードモード共にあり |
バックライト |
22種類のRGBバックライトに加え、無限の可能性 |
バッテリー |
4000 mAh 充電式リチウムポリマーバッテリー |
BT作業時間(バックライトオフ) |
最大100時間(ラボテスト結果は、実際の使用によって異なる場合があります。) |
BT作業時間(RGB) |
最大100時間(最低輝度) |
BT作業時間(バックライト消灯時) | 最大300時間 |
接続方法 |
Bluetooth / Type-C有線 |
Bluetoothバージョン |
5.1 |
対応システム |
macOS/iOS/iPad OS Windows/Linux |
寸法 |
447.29 x 156.85 mm |
重量 |
2392 ± 10g (完全組み立てバージョン) |
キーキャップを含む高さ(前面) |
29.96 mm |
キーキャップを含む高さ(背面) |
44.72 mm |
以上です。
写真で見るKeychron Q13 Pro
ここからはKeychron Q13 Proを写真で見ていきましょう。
・パッケージ
パッケージデザインはKeychron共通のデザインですが、Q13 Proのそれは分厚く巨大です。
・同梱物
以下の物が同梱されています。
・Keychron Q13 Pro 本体
・USBケーブル
付属のUSBケーブルはUSB Type-C / Type-Cです。
・USB Type-C → Type -A変換コネクタ
上記のケーブルをUSB Type-Aに接続する為の変換アダプタが付属しています。
・Windows用のキーキャップ
・キーキャップ外しツール
Keychron製品には必ず付属してくるキャップ外しツールです。
・キースイッチ外しツール
こちらも必ず付属してくるキースイッチ外しツールです。
・+ドライバー
本体の分解用にプラスドライバーも付属していました。
・予備のネジ、パッキンなど
分解時のネジの紛失やパッキンの劣化などに対応する予備部品です。
・クイックスタートガイド
お馴染みのクイックスタートガイドです。
・マニュアル
マニュアルには日本語表記がありません。
以上です。
・本体
Q13 Proはかなり巨大です。
Keychron のキーボードで最小に近いK7と比較してみました。
全く大きさも質量も違いますね!
・アームレスト
実はKeychron Q13 Pro専用のアームレストをKeychronのHPで探したのですが、どうしても見当たりませんでした。
そこでKeychron Q13 Proからテンキー部分を削除した形状であるKeychron Q10用のアームレストが使えるのでは...と考え入手してみました。
これが大当たり!まさに専用のアームレストの様にフィットしたのでした。
Keychronの「薄型で無い」キーボードは本体前面が少しだけ高めです。
なので長時間の打鍵時には是非専用のアームレストの使用をお勧めします。
Keychron Q13 Proの詳細
次にKeychron Q13 Pro本体の詳細を見ていきます。
Q13 Pro本体はフルCNCアルミ切削加工で高級感は半端無いです。
重量は約2392gと、かなりの重さです。
その代わり、ちょっとやそっとの事ではキーボードはグラつきません。
・本体上下
本体上部は沢山のキーが並んでいます。
このKeychron Q13 Proの本体下部には高さを調節する脚は装備されていません。
・前後左右
本体前面、左右には何も装備されていません。
背面右にはUSBコネクタ・と切り替えスイッチが2つあります。
また背面左のスリットは金属製の筐体故のBluetoothアンテナ用のスリットです。
・背面のスイッチとコネクタ部
Mac/win切り替えスイッチとBT/OFF/Cable切り替えスイッチ共に左右に動かすタイプのスイッチです。
有線接続&本体充電用のUSBコネクタはUSB Type-Cです。
・Bluetoothのアンテナ用スリット
背面左のスリットは金属製の筐体故のBluetoothアンテナ用のスリットです。
本来なら塞がれているのですが、今回はシールが貼り忘れられていたのです。
しかしKeychron Japanにメールで連絡したところ、早々に対応して頂きました!
勿論メールは日本語でしたので、何か問題が起きても安心出来ますね。
・フルキー部
フルキー部分は中心部で半分に切られ、キーはV字型に配置されています。
ファンクションキーもしっかり装備されていますね。
・テンキー部
テンキーは本体最右部にあります。
普通のテンキーで押し易いのですが、0の位置が少しズレているのでちょっと押しにくく感じています。
・カーソルキー
カーソルキーはちょっと微妙な位置に設置してあります。
Aliceレイアウトと言う事で上手く配置する場所が無かったのかも知れませんね。
しかし使い勝手は全く問題ありませんでした。
・キーキャップ
キーキャップはKSAダブルショットPBTキーキャップです。
・キースイッチ
今回のKeychron Q13 ProはKeychron K ProのBanana軸を選択しました。
当然ホットスワップに対応で、好きなキースイッチにいつでも交換出来るのです。
Keychron Q13 Proの打鍵感を試す
いよいよKeychron Q13 Proの打鍵感を試してみたいと思います。
比較する機種は、このブログで以前紹介した通常配列のKeychron K8とAlice配列のKeychron K11 Proです。
共にタイピングアプリのe-Typistをそれぞれ3回繰り返して打鍵感を確認しています。
Keychron Q13 Pro
Keychron Q13 Proは本体が非常に重く、本体の幅も広いのでとても安定しています。
そのおかげでキーに思い切り指を打ち込んでも微動だにせず、撓んだり動いたりは無いので気を使わずにバンバン入力出来ました。
Q13 ProはAlice配列なので運指が効率良く出来る様に感じました。
そしてキーキャップの心地良い触感が気分を高揚させてくれます。
打鍵感はスイッチがKeychron K ProのBanana軸なので、どちらかと言うと青軸に近いカチカチと言う感覚だと思います。
ただ青軸程の反発は無いので、ちょっと反発を受けながらキーを押し込んで行く...という感じでした。
しかし総じて打鍵感は良く、気分良く打鍵し続ける事ができました。
これはダブルガスケットデザインの恩恵かも知れませんね。
打鍵音は静かなのですが、金属的なキンキンと言った反響音...と言うか響きを若干感じました。コロコロと言う打鍵音に憧れている僕としては少しだけ耳障りに感じたのです。
この反響音の消滅を含め、静音化は今後対応していきたい課題です。
先ず最初の静音対策としてはKeychron純正の「Keychron Q13 Pro 音響アップグレードキット」が販売されています。
以下メーカーHPより
このキットには、吸音フォーム、PEフォーム、ボトムフレームアコースティックフォームが含まれています。
Q13 Proをフォーム改造すれば、キーボードの空洞をさらになくし、キーストロークのたびに発生する共振を抑えることができます。
今後音響アップグレードキットを入手し改造し、正攻法でmodしてテストしてみようと思います。
そしてキースイッチもGateronのちょっと高額な静音スイッチに変更してみたいと画策しているのです。
Keychron K11 Pro
K11 Proは薄型のキーボードなので、本体の鋼製としては金属の塊であるQ13 Proとは比較にはなりません。
しかし打鍵時にキーボードが動く様なことは一度もありませんでした。
K11 ProはMX2.0の青軸なので、常に反発を感じながら打ち込むと言う感じです。
打鍵感はAlice配列という事もあり運指もあまり乱れずに打鍵できました。
ただ長時間の打鍵はやはり反発のある青軸という事もあり、指が少しだけ疲れる様に感じました。
キーキャップの面積はかなり広く感じました。その影響か隣のキーをミスタイプする事が多い様な気がしました。
キー入力時の指の疲れが続く様なら、MXスタイルのGateron Low Profile 2.0 メカニカルスイッチセットの赤軸を入手し交換してみるつもりです。
Keychron K8
K8は僕のブログでKeychronのキーボードとして一番最初に紹介したモデルです。
僕はこのキーボードをクラウドファンディングで入手しました。
実は入手時から全くを入れずに使っているので、キーボードのトップパネルにはかなり埃が溜まっているのが見えますね...恥ずかしい事です。
K8にはGateronの赤軸スイッチが搭載されていますが、ドノーマルの古いタイプなのでカサカサ音が大きいです。また筐体は静音対策は全くしていないので、反響音はかなり大きいです。
打鍵感は赤軸らしく軽く反発も少ないので、かなり打ち易いと思っています。
ただ通常配列という事が影響しているのか運指がかなり乱れていて、特に右手は前後左右にかなり動いてしまっています。
僕は既に交換用のGateronのスイッチを数種類入手済みなので、なんとか早く交換して比較評価したいと思っています。
ずっと使い続けたいKeychron Q13 Pro
今回はAlice配列の最終兵器の様なKeychron Q13 Proを紹介しました。
この様な巨大で重いキーボードを入手する方は少ないと思われます。
しかし僕はキーボードはパソコンにおける大切な入力装置なので、自分の愛用するペンや万年筆と同じ筆記用具と同じだと思っています。
だからこそ僕は静音に配慮し打ち易さを追求したQ13 Proの様な長く使って行きたいカスタムキーボードを探してキーボード沼にハマっていたのです。
このKeychron Q13 Proのクオリティは素晴らしく、エルゴノミクスのAlice配列も一度打鍵すると手首の疲れが改善されて病みつきになってしまいました。
またテンキーも装備されているのでビジネスの場面でも十分に活躍してくれると思います。
皆さんにも是非、Alice配列カスタムキーボードの集大成であるKeychron Q13 Proをお勧めします。
☆ねわげ
今回紹介した製品へのリンク
以下に製品の写真を貼付します。
写真をクリックすると、Keychron Japanのそれぞれの製品の販売ページに飛びます。
Keychron Japanは日本語のHPなので、安心して買い物が出来ます。
こちらが今回紹介したKeychron Q13 Proです。
こちらが前回紹介したKeychron K11 Proです。
これは前回紹介したKeychron K1 Proです。
こちらはKeychronのAlice配列キーボード、75%のKeychron Q10 Proです。
Alice配列で一番安価なKeychron V8です。
V8にファンクションキーが装備されたKeychron K10です。