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この性能でこの価格! HolyStoneの最新機種HS700Eはどう進化したのか?
皆さんドローンは飛ばしていますか?
巷では「ドローンの航空法」が改正されて規制が年々厳しくなると言われています。
しかし逆にドローン情報基盤システム(DIPS)で自分の機種を登録するなどすれば、合法的に飛行させる事が可能となってきました。
ドローン各社はこのドローン航空法を正面から捉え、安全なドローン開発を行なってきています。
今回はアマゾンでもお馴染みのHolyStone Toysの最新機種で、中級ドローンであるHS700Eを提供して頂きましたので緊急レポートをします。
目次
ドローンを取り巻く環境の変化
この1年の間、ドローン各社より中型のドローンが相次いで登場しています。
Holystoneからは HS700シリーズが、またDJIのMavic Air 2やAutelのEvo II Dual、Hubsanのzino pro plusなどの新製品も続々と発売されています。
重量が200g以上であるこれらのドローンは航空法で厳格に規制されています。
危険な飛行や禁止場所での飛行、そして首相官邸にドローンを落とすなど考えられない行為をする輩の存在が「ドローンは危険である」と言う認識を世間一般に植え付けた結果だと思います。
しかし現在ではDIPS(ドローン許可申請)を行う事により、ある一定の条件をクリアすれば色々な場所で飛ばせる仕組みが整ってきています。
HolyStone HS700Eとは
HolyStoneは重量が557g(バッテリー1個含む)のHS700Eを開発、発売しました。
このドローンは非常に意欲的に作られています。
このHS700Eは2020/04/12に発売されたHS700Dと言う先行機種の改良版と考えていたのです(HS700Eの発売は2021/04/30)、しかしスペックを比べてみるとかなり違う事がわかりました。
HS700EとHS700Dのスペック比較表
では2機種のスペックを比べてみましょう。
型番 | HS700E | HS700D |
重量 | 557g(バッテリー1個含め) | 630g(バッテリー1個含め) |
機体サイズ | 380 x 230 x 125 mm | 434 x 434 x 151 mm |
飛行時間 | 約21分(バッテリー1個) | 約22分(バッテリー1個) |
機体バッテリー | 7.4V 2800mAh | 7.4V 2800mAh |
バッテリー充電時間 | 約5時間 | 約5〜7時間 |
送信機周波数帯 | 2.4GHz | 2.4GHz |
最大操作距離 | 約300メートル(干渉なし、障害物なし) | 999m(信号干渉なし、障害物なし) |
カメラ周波数帯 | 2.4GHz | 2.4GHz |
画像伝送可能距離 | 約100m(干渉なし、障害物なし) | 約100m(干渉なし、障害物なし) |
カメラ角度調整 | -90°~0° | -90°~0° |
画素数 | 写真3840*2160p(SDカード側)、1920*1080p(アプリ側) ;動画3840*2160p(SDカード側)、1280*720p(アプリ側) | 写真3840*2160p(SDカード側)、1920*1080p(アプリ側) ;動画3840*2160p(SDカード側)、1280*720p(アプリ側) |
データ形式 | 写真:JPEG ;映像形式:AVI/MP4 | 写真:JPEG ;映像形式:AVI |
SDカード容量 | 最大128G | 最大32G |
操作モード | モード1/2自由転換可 | モード1/2自由転換可 |
技適マーク | 211-200407/211-20040 | 018-190040 |
以上です。
驚いた事にHS700EはHS700Dに比べて機体の大きさが一回り小さいのです。
HS700Eは380 x 230 x 125 mm、HS700Dは434 x 434 x 151 mmです。
重量も700Eが557g、700Dが630gです。
700Eはもしかしたら700Dの純粋な後継機種とは言えないのかも知れません。
HolyStoneの本気、4K EISカメラ搭載!
今回のHS700Eの最大の特徴は何といっても4K EISカメラの搭載です。
以下はHolyStoneのHPからの抜粋です。
HS700EはEIS(Electronic Image Stabilization)付きドローンです。
電子動体ブレ補正 (EIS) は、カメラが振動する環境で滑らかな映像を提供します。その結果、動きが多い場面でも画像は鮮明で正確です。
130°FOVと90°調整可能なレンズにより、いつでもどんな場所でも滑らかな映像を提供します。
HS700Eは、この「4K EIS」カメラを搭載した事により、 DJIのMavicシリーズに一歩近づきました。
実際に撮影してみると非常に高画質で、機体が安定してホバリング・又はゆっくり飛行している状態だとブレは殆ど感じられませんでした。
しかしジンバルカメラとしてはまだ進化の途中だと思います。
その代わり、かなり手に入りやすい価格設定になっています。
GPSとGLONASSの搭載でより安定した飛行を実現
このHS700EにはGPSだけでなくGLONASSと言う測位システムを搭載しています。
GLONASS(Global Navigation Satellite System)は、ロシアの人工衛星から発射される信号を利用した衛星測位システムです。
GLONASSはもともとロシア宇宙軍が軍事目的で運用していた衛星測位システムですが、2007年には民間用測位信号について、すべての国で無償利用できるようになりました。
GLONASSはGPSとともに、さまざまな製品に使われています。
この2つの測位システムを利用する事で自機の場所を正確に測定しているので、オートリターン機能を利用した時の着陸位置のズレが最小限に抑えられています。
強力&長寿命なブラシレスモーターを搭載
HS700EはHS700D同様にブラシレスモーターを採用しています。
ブラシレスモーターとは(ブラシを持たないモーター)の事である。
ブラシレスモーターは構造上「高出力、高速で風圧抵抗抜群」で低速域で発生するトルクがブラシモーターより大きく、パワフルなスロットルフィーリングに仕上がる。
部品点数が少なく、回転の際に接触するのはモーターシャフトとベアリングだけのため、頻繁なメンテナンスを行う必要はない。
また、ブラシモーターに比べてはるかに寿命が長い。
HolyStoneのブラシレスモーター搭載機で印象的だったのはHS166です。
この機体も非常にパワフルでホバリングも安定していました。
写真で見るHS700E
ではHS700Eを写真で見ていきましょう。
パッケージは一連のHSのドローンを継承しています。
専用ケースが付属しているのは有り難いですね。
専用ケースの中はこうなっています。
内容物です。
HS700Eのコントローラーの形状はMavic miniのコントローラーと非常によく似ています。
機体は折り畳み出来ないのでそれなりの大きさがあります。
左は以Phoneと、右はiPad miniと比べてみました。
プロペラは後から機体に取り付けます。
プロペラと機体のモーター付近には「A」又は「B」と書かれていて、装着場所を間違えない様に作られています。
以下の写真は「B」ですね。
カメラ部分です。
ジンバルは付いていませんが上記のEIS機能が付いているので、電子的な手ぶれ補正が行われます。
カメラは以下の動画の様にダイヤルを回す事により、リモートで水平から下方に90度角度を変えることができます。
バッテリーは2個付属しています。
バッテリー側のUSBコネクタはUSB-Cです。
バッテリーの充電時間は少し長め、しかし1個のバッテリーでかなりの時間遊べました。
HS700Eの専用アプリの設定で飛行準備を!
ではHS700Eの飛行準備です。
アプリのダウンロードとHS700Eの設定
HS700Eのコントロールアプリ「OpheliaGO」はマニュアルの**ページに記載されたQRコードを読み取らせてダウンロードします。
アプリ「OpheliaGO」のダウンロードが完了したら起動してみましょう。
トップ画面から「アスセス装置」を押してください、すると「ドローンとスマートフォンをペアリングする」と言う画面が出ます。
その画面の通りにスマホの「設定」(僕はiPhoneです)から「Wi-Fi」を開きます。
(HS700Eは事前にバッテリーを挿して電源を入れておきます。)
すると画面に「HolyStone******」が表示されますので、それを選択します。
アプリに戻ると、スマホにHS700Eのカメラからの画像が映し出されています。
以下の動画はその様子を撮影した物です。
動画の後半では対象物を写真撮影&動画撮影しています。
これで飛行の準備ができました。
離陸のオペレーション
いよいよ離陸です。
このHS700Eはコントローラーの「赤い鍵マークのボタン」を長押しする事で機体のロックが外れます。
そして再度赤い鍵マークのボタンを押す事でプロペラが回転し始めます。
離着陸ボタンを押すと機体は地上から約1mの高さでホバリングを開始します。
あとは左スティックを上に上げるだけで機体はス〜っと上昇していきます。
以下の動画は室内撮影なのでプロペラを外し、機体とコントローラーをペアリングさせてモーターを回転/停止させています。
初飛行時に僕はとても焦りました...機体が全くコントロール出来なかったのです。
HS700Eには初心者モードがありますが、そのモードのままだと離陸地点から数メートルの距離までしか上昇/飛行出来ないのです。
この初心者モードは専用アプリ「OpheliaGO」の設定から解除出来ます。
ではその解除方法を以下の動画で確認してください。
前半では初心者モードの解除、中判では画素数の変更を。
最後はズーム機能を試してみました。
初心者モードを解除すると飛行可能距離、最高高度、リターンモード時の帰還高度などを設定する事が出来る様になります。
これで自由に飛行する事が出来る様になりました。
HS700Eの飛行性能は? (動画あり)
最初にHS700Eの離陸から飛行をiPhoneで撮影してみました。
僕のiPhone7だとズームが出来ないので、遠距離だと機体が見えなくなります。
(実はこの時僕のiPhone7はピントが合わない現象に襲われていたのです。
この動画を撮影した翌週、iPhone7はAppleに入院したのでした。)
如何でしょうか?機体の動きは非常にスムーズです。
またコントローラーによく反応し、思い通りに飛行してくれました。
次にHS700EからiPhoneへ送られた動画です。
画質はまあまあです。
Wi-Fi 2.4Ghzの接続なので時々画像が止まったりする事がありますが、これは仕方ありません。
次はHS700Eに搭載出来るMicro SDカードに記録された動画です。
HS700Eに搭載出来るMicro SDカードの容量上限は128GBです。
動画は2本、いずれも3840 ×2160の4K動画です。
HS700Eの値段を考えると、かなり高画質に思えます。
特に直進で低速(DJIで言うシネマモードです)の飛行時の画質はとても良いです。
しかし傾斜時や前後方向へ移動時の機体の傾きは動画にしっかり記録されています。
これは本格的なジンバルではないので仕方ないですね。
では飛行テストの4K動画です。
以下の動画の3:07でズームのテストをしてみました。
機体の旋回中にズームしてしまったので、画像が揺れています...これは僕の操作ミスでした。
デジタルズームなので画質は期待していませんでしたが、画質的にはまずまずだと思います。
次は公園での4K動画です。
いずれの動画撮影時も曇天だったのですが、コントラストがハッキリしていて発色も良く満足が出来る解像度でした。
HS700Eのカメラはあくまでもジンバルでは無く手ぶれ補正なので、フワリ感が出ているのは仕方ないです。
動画は殆どブレも無く安定しているのですが、同じく4Kを謳っているMavic Air 2などと比べると画質は少しだけ落ちます。
まあHS700Eの値段はMavic Airの約1/3なので仕方ないですね。
リターンモードでの着陸位置の誤差
最後にHS700Eのリターンモードの帰還時の着陸位置の誤差を調べてみました。
この動画は HS700Eの純正アプリの画面を録画した動画なので、画質はかなり荒いです。
リターンモードを選択すると機体は設定した高度まで上昇後、登録地点の真上まで自動で移動して降下を開始します。
今回はピンク色の袋を飛行開始地点に登録したのです。
ご覧の様に着陸地点は約50cm程しかずれていませんでした。
昨日飛行した時に遠距離まで飛ばし過ぎて信号が途絶えた時にも、オートリターンがしっかり機能してくれました。
オートリターン機能が装備されていると、安心して飛ばせますからね。
HolyStone HS700E まとめ
HolyStone社の意欲作であるHS700Eは、コントロールし易いお手頃価格のドローンです。
飛行も安定し、動画も低速で直進している状態ならYouTubeなどに投稿しても綺麗に再生出来ると感じました。
ただ新たに搭載された「EIS」(電子動体ブレ補正 )をもっと進化させて、旋回時の傾きなどにも安定して撮影出来る様にバージョンアップして欲しいです。
そして動画の更なる高画質化にも期待しています。
HS700Eは200gを超えたドローンです。
近いうちに「DIPS」(ドローン情報基盤システム)に登録出来るのかを確認してみたいと考えています。
HS700E、皆さんも安価な空撮ドローンを飛行させてみませんか。
☆ねわげ
今回紹介した製品へのリンク
こちらが今回紹介したHolyStone toys HS700Eです。
これはHS700Eの純正バッテリーです。
HS700Eと同じくブラシレスモーターを搭載したHS166はこちらです。